原因菌にアプローチして
再発を防ぎます
- 「レーザー」で殺菌治療
- 精密検査で「原因菌の特定」
- 「抗生物質」による服薬治療
- 「再生療法」で骨を再生
セカンドオピニオンにも対応します。
歯周病でお悩みの方、ぜひご相談ください。
おすすめレーザーの光で歯周病菌を退治します
当院では、歯科用のレーザー「PACT 400」を使った「光殺菌治療」に力を入れています。レーザーの光には強い殺菌効果があり、歯周病の原因菌を退治するのに大きな効果があります。
光殺菌治療には、次のようなメリットがあります。
- 健康な細胞や組織を傷つけず、安心して治療を受けられます。
- 光を一部位20秒ほど当てるだけなので、痛みがほとんどありません。
- 歯周病菌だけでなく、虫歯菌などにも効果があります。
- 抗生物質を使わないため、耐性菌ができる心配がありません。
- 特殊な光を使うため、副作用のリスクがほとんどありません。
- 歯周病菌の出す毒素も分解し、口内環境を整えます。
手順としては、わずか2ステップ。
①「バイオジェル」という染色液で細菌を着色する
② レーザーで化学変化を起こし、活性酸素を発生させ殺菌する
かんたんな手順で大きな効果が得られます。
光殺菌治療1,500円/1歯(税別)
※重度の歯周病の場合、レーザーだけでは殺菌できないことがあります。広範囲の殺菌には向きません。従来の歯周病治療より、時間がかかることがあります。痛みの感じ方には、個人差があります。
日本人の約半分が歯周病にかかっている!?
令和4年の厚生労働省の調査によると、調査対象者の47.9%の方に歯周病の兆候が見られたそうです。
歯周病はほとんど痛みを伴わない病気ですが、進行すると、歯を支える骨が溶かされ、歯がグラグラし出して、やがて抜け落ちてしまいます。実際に、日本人が歯を失う原因の中でももっとも多いのが歯周病なのです。
しかし、歯周病を過剰に恐れる必要はありません。歯周病の原因や治療法はすでに解明されており、生活習慣を改善し、かつ、原因菌を除去する治療を行えば、歯周病はしっかり治せるのです。
当院で行っている歯周病治療について、詳しく紹介いたします。
歯周病の「検査」と「治療」の進め方
歯周病はお口の中に棲む細菌が増殖していく病気です。歯周病は、歯茎の中で進行します。そのため、病気の状態や様子を見ることができません。また、歯周病の原因となる細菌にはさまざまな種類があり、細菌の種類によって治療方法が異なります。
当院では、CTや遺伝子検査など、科学的な検査でより的確な原因菌の特定を行うとともに、菌の種類や進行状況に応じた治療を行います。
精密な「検査」で進行状況を確認
「歯周ポケット検査」の実施
歯周病検査では、まず歯周ポケットの深さを測定します。歯周ポケットの深さが4mm以上になると、歯周病が発症している可能性があります。
「CT検査」で歯周病の進行度を確認
重度の歯周病は、歯を支える骨(歯槽骨)まで溶かしてしまいますが、骨の様子は肉眼ではわかりません。
当院では、歯槽骨の状態について、CTを使って診断します。CTはお口の周囲を360度回転しながら撮影するので、レントゲンに比べて立体的かつ鮮明な画像が得ることができ、より正確な診断を行うことができます。
「位相差顕微鏡」による細菌検査
歯垢や唾液を採取して、微小な細菌の姿をリアルタイムに捉えることができる「位相差顕微鏡」という高倍率の顕微鏡を使って、お口の中に棲み付いている細菌の種類や密度(数)などを確認することがあります。
原因菌を特定する「遺伝子検査(PCR)」
「遺伝子検査」では、原因菌の遺伝子を検査して、種類を特定します。この検査を行うと、より効率的な治療プランを立てやすくなります。
原因菌を「より確実に取り除く」治療の実践
PMTC
歯周病の改善には、毎日の丁寧な歯みがきが大切です。とはいえ、歯間に付着した汚れや歯周ポケット内の歯石などは、歯磨きでは取り除けません。このような付着物の除去は、歯科医院でのクリーニングをお勧めします。
歯科医院が専用の器具や装置を使って、お口の中の歯石や歯垢をきれいに落とすクリーニングのことを、「PMTC(Professional Machine Tooth Cleaning)」といいます。
抗生物質を使う「歯周内科治療」
歯周病菌の種類によっては、内服薬での治療が非常に効果的です。
唾液検査や歯周病検査で原因菌を特定できたら、必要に応じて「ジスロマック」などの抗生物質を処方します。
歯の周囲を直接除菌する「3DS」
3DSとは、殺菌剤を詰めたマウスピースをお口にはめて、歯の周囲の細菌を直接退治する治療法です。患部に棲み付いている歯周病菌をほとんど殺菌できる効果の高い治療法です。
注目!歯周病の短期集中治療「FMD」
保険適用の歯周病治療では、お口の中を6つのエリアに分け、1回で1エリアの治療をするのが基本的な進め方です。
この治療では、1週間に1回治療したとして、治療完了までに1〜2ヶ月ほどかかります。一方、歯周病菌には強い増殖力があるので、治療をしていないエリアにいる歯周病菌が、治療を終えたエリアに入り込み、そのエリアで歯周病が再発することがあります。
これを防ぐ治療法が「FMD(Full Mouth Disinfection)」です。FMDでは抗生物質の内服で、お口の中の細菌駆除を行います。また、抗生物質を内服している期間中に、お口の中の歯垢・歯石も徹底除去します。
わずか1〜2回来院していただくだけで終わるので、治療中に歯周病が再発するリスクが激減します。
重度の歯周病を治療する「歯周組織再生療法」
歯周病が重症化すると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまい、歯がグラグラしてきます。こうなると、歯科医院によっては、歯を抜くことを勧めます。そうでなくても、やがて、歯は自然に抜けてしまいます。
しかし、歯槽骨を再生させ、歯を支える土台としての力が備われば、歯を抜く必要はなくなります。
当院では、患者さんの抜歯を防ぐべく、「歯周組織再生療法」を積極導入し、骨の再生に取り組んでおります。
以下、詳しいその治療法について紹介します。
エムドゲイン/リグロス
「エムドゲイン」と「リグロス」は、歯槽骨を再生させる特殊なたんぱく質を含む医薬品です。
患部を切開し、歯槽骨が失われた部分にこれらの薬品を直接塗布します。すると、数ヶ月程度で歯槽骨が再生し、グラグラしていた歯を安定させることができます。
次の画像をご覧ください。エムドゲインが歯槽骨を再生させる様子がわかります。
当院では、リグロスを保険診療で対応しています。
奥深くの歯石を取り除く「歯周外科治療」
歯周病が進むと、歯周ポケットが深くなり、その奥底に歯石が溜まっていき、歯科医院でも通常の器具では歯石が取れなくなります。このような歯石は歯周病菌の棲み家となり、歯周病菌の増殖を促し、歯周病は重症化しやすくなります。
歯周ポケットの奥底にこびり付いている歯石を除去するためには、歯肉を切開して、歯石を取り除く「歯周外科治療」が有効となります。
FOP法
「FOP法」は歯肉を切開し、歯周ポケット奥深くの歯石を直接取り除く治療法です。歯周ポケットの奥底に付着している歯石などを取ると、炎症は回復し、歯周ポケットは徐々に浅くなっていきます。
ルートセパレーション
奥歯の根は右図のように分岐しています。奥歯の歯周病が重症化すると、歯の根っこを支える歯槽骨が溶けてなくなり、歯茎が下がることで、歯の根の分かれ目が露出してしまいます。この部分に歯石が付着すると、通常の方法では取れなくなります。
このような場合には、歯を2つ3つと分断してから、歯石を取り除く「ルートセパレーション」という術式が有効です。歯石を取り終えたら、被せ物を取り付けて、見た目と機能を回復します。
失われた歯肉を取り戻す「歯肉移植術」
歯周病が進行すると、歯槽骨が失われ、それに伴い歯茎が後退し、歯がむき出しになることで、歯が長くなったように見えます。見た目の問題だけでなく、本来は歯茎の内側にある部分が露出してしまうので、知覚過敏が起こりやすくなります。
こうした症例に対して当院では、「歯肉移植術」という手術を行い、失われた歯肉を回復させる治療を行います。歯肉移植術では、お口の中にある他の部分から肉片を採取し、これを患部に移植します。
セカンドオピニオンにも対応しています
歯周病はいったん発症すると再発しやすく、歯を失うリスクもある悩ましい病気です。
当院では、歯周病菌の除去治療を行うとともに、歯周病の進行を抑えるための生活習慣のあり方について患者さんにお伝えしています。
歯周病とはつまり、細菌類による感染症であるのと同時に、生活習慣病の一種ともいえます。
歯磨き、口内消毒などを励行し、歯周病菌の棲みにくい環境を自助努力で作っていくことで、歯周病菌は確実に進みにくくなります。
歯周病を治療しているのに、なかなかよくならない方、すでに歯周病で何本も歯を失ってしまいお困りの方などに向けて、当院ではセカンドオピニオンも受け付けています。ぜひご相談ください。
初診「個別」相談へのご案内
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

ご予約・お問い合わせ
046-200-9904
- 【診療時間】
- 月~金 10:00~18:00
土 09:00~17:00 ※休診:木・日・祝